■2月のごあいさつ
立春を過ぎ、春の訪れが待ち遠しい季節です。
3学期に入り、6年生の卒業に向けた取組が学校全体で進んでいます。その中心となっているのが5年生です。5年生は、卒業プロジェクトとして、いくつかのチームに分かれて活動しています。それぞれの取組には、学校をリードしてくれた6年生への感謝、そして、4月から最上級生として学校を引っ張っていく5年生の自覚を感じます。
そのような思いにさせてくれるのは、縦割り掃除や委員会活動等、日々、6年生の姿を見てきたからです。児童昇降口のエレベータ付近に設置された、卒業までのカウントダウンモニターは、5年生の子どもたちが卒業プロジョクトの1つとして毎日更新しています。
今、卒業を控えた6年生も在校生への思いを胸に、卒業に向けた取組を行っています。6年生の姿を見てきた5年生。最上級生に向け、頼もしい5年生が育っています。生活科の学習で、2年生の子どもたちが「2年生 ゆうびんきょく」に取り組みました。子どもたちは「はがき・切手・ポスト・消印・仕分け・配達・お知らせ」の7つのグループに分かれて郵便業務を体験しました。校内のあちこちに置かれたポスト。回収、仕分け、配達する子どもたちは、自分の役割に責任を持ち、生き生きと楽しそうに取り組んでいました。
最近は、ハガキや手紙を書いて、他者とやりとりすることが少なくなりました。相手のことを想像しながら、自分の気持ちをハガキに書き、それを届けてくれる2年生配達員さん。互いの気持ちを伝え合う「ゆうびんきょく」の仕事を体験する中で、「だれかの役に立っている」「よろこんでくれている」という実感は、働くことの意味を学んでいるのだと思います。
また、スマートフォンでのコミュ二ケーションも含め、ハガキや手紙で気持ちを伝えることは、相手のことを想像すること、感謝や励ましの言葉を伝えることなど、自分や友だちを大切にする心の育成にもつながります。互いのことを想像し、感謝や励ましの言葉が伝えられる関係をこれからも育んでいきます。
あっという間に過ぎる2月。大切な日々を子ども達、職員とで積み重ねていきます。
筑前町立東小田小学校校長 大内田 優